Written By: 川俣 晶
君はいくつ知っているか・京王と帝都の歴史とトリビア100+ Kindle版
「新刊だ」
「どんな本だい?」
「京王と帝都と京王帝都に関する、誰も知っているあのトリビアから、難解トリビアまで120個以上の話題が並ぶ!」
「ふーん。書いた理由はなんだい?」
「身も蓋も無いことを言ってしまうと技術解説書は商品価値が無くなるのが早すぎるので、歴史の本を出したかった。歴史的なできごとは基本的に変化しないからね」
「えー。なんて夢が無いことを」
「もっとも研究の結果解釈が変わることもあるから不変では無いけどね。でも変化のペースはずっと低い」
「それでなぜ京王なんだい?」
「実は、郷土史絡みで調べたことに京王にも関係する話題が多かったこと、京王帝国の野望が非技術書にしては売れている方だったので、京王の話を書くことにした。資料も、もともと手元にあるしね」
「それでどんなことが書いてあるんだい?」
「それこそ、誰でも知っている話題から、おそらくマニアも知らない話題まで」
「誰でも知っている話題ってどんな話題?」
「京王線は1372mmだけど井の頭線は1067mmとか」
「おそらくマニアも知らない話題って何?」
「たとえば、山田駅近くの線路脇の凄く狭い道は、知らない人が多いのではないか。あのあたりを撮影地を求めて歩き回った撮り鉄なら知っているかもしれないけど」
「なんだその道は」
「京王運営の昭和20年代の超大ヒット施設【東京朝顔園】は所在地が北烏山なのに最寄り駅は千歳烏山ではなく富士見ヶ丘だったとか」
「なんだそれ」
「京王三十三ヶ所観音霊場とか」
「聞いたことないぞ」
「武蔵中央電気鉄道の終点の高尾橋の駅名になった高尾橋という橋はどこにあるのか、とか」
「それらは鉄道の話題かよ」
「京王の話題だ」
「武蔵中央電気鉄道は京王じゃないぞ」
「最後は京王に買われて京王の駅になったんだよ」
「ひぃ~」
「というわけで、一つよろしく」